〜パワーマチック社〜
ロンドンから約300km、イングランド南西部デポン州にあるバーンスタブルという街にパワーマチック社はあります。パワーマチック社は、伝統と格式を重んずる国イギリスで、40年以上の歴史と実績を有する煙突メーカーとして知られています。パワーマチック社はイギリスをはじめ、薪ストーブユーザーが数多くいるアメリカ、カナダにも生産・販売・流通の拠点を置き、薪ストーブの煙突のみならず、工場用煙突、暖房設備、換気装置などの分野においても世界の主導的な立場にあるメーカーです。
◆パワーマチックの二重断熱煙突が優れているわけは
燃焼機器の性能を最大限に引き出すには、煙突を通って排出される煙の排気温度を高温に保つことが必要です。高い排気温度は煙の排出をスムーズにし、結果的にストーブの燃焼を安定させ、煙突内部のススやタールも付着しづらくするためメンテナンスも容易にしてくれます。排気温度を高温に保つためには高い断熱性能が必要です。パワーマチックの二重断熱煙突はインナーで高温を保ち、アウターで熱を遮断して安全性を確保しています。パワーマチック二重断熱煙突に使用されている断熱材の熱伝導率は非常に低く、煙道ガス温度が540℃に達した時の、周囲にある可燃物の表面温度は65℃以下です。(760℃の場合は 78℃)
アウターケーシング(煙突の外筒)は上下のカプラー両方に固定されているのに対して、インナーライナー(煙突の内筒)は上側のカプラーだけに固定されています。この分割製造方法により、アウターケーシングに影響を与えることなく、インナーライナーが伸び縮みできるようになっています。
インナーライナーはSUS316、厚さ0.5mmのステンレススチール製で、アウターケーシングはSUS304、厚さ0.5mmのステンレススチール製です。内筒と外筒の25mmの間に使用されている断熱材は、最適な性能を保証する高品質なシリカベースの粉末です。煙突のカプラー部分はSUS316、厚さ 0.5mmのステンレススチール製です。それぞれの煙突は差し込み、ひねるだけで接続できます。さらにロッキングバンドを使用し、接続を確実なものにします。